セメント瓦とは？メリット・デメリットをご紹介

• 2022.11.17

• 屋根材

今回はセメント瓦についてご紹介します。
セメント瓦とは、その名の通りセメントでできた瓦の形をした屋根材のことです。セメント瓦は価格が手頃で扱いやすいため、1970年代から1980年代を中心に多くの住宅の屋根に採用されていました。
セメント瓦とは、どのような特徴があってどんなメリット・デメリットがあるのかをお伝えしていきます。

セメント瓦の特徴

セメント瓦は、セメントと砂を1：2～1：3の比率で混ぜたものを瓦の形状に成形した屋根材です。主な原料がセメントなので重さがあるため、台風などの強風で瓦がズレてしまうことはほぼありません。そのような特徴から、九州・四国など台風の多い地域の屋根はセメント瓦が多くあります。
ただ最近では、ガルバリウム鋼板など軽量で耐水性や耐久性に優れた屋根材も多くあることから、セメント瓦の生産は需要は減りつつあります。

セメント瓦のメリット

それでは、セメント瓦のメリットをご紹介します。

耐久性に優れている

セメント瓦の最大のメリットは、耐用年数約30～40年と非常に長いことではないでしょうか。粘土瓦よりは劣りますが、スレート屋根では約20～30年と言われていますのでそれと比較すると耐久性に優れ比較的高寿命と言えます。
またセメント瓦は丈夫な屋根材ですが、定期的に屋根塗装を行うことにより寿命を延ばすこともできます。

耐火性に優れている

セメント瓦の主な原料であるセメントは不燃材料に指定されており燃えにくいのが特徴です。そのため、火災が発生したとしても屋根から火が回るのを防げるため、延焼を防ぐことができます。

デザインや色が豊富

セメント瓦の主成分はセメントなので生計がしやすいのが特徴です。そのため様々な形に加工が可能です。また、色も豊富で選択肢の幅が広いので、屋根を好みの形のデザインにすることができます。

施工が比較的容易

セメント瓦は薄い板状になっているため、施工は比較的容易なため多くの業者で取り扱われています。
依頼先を選択でき、また工数や人件費も削減できますので施工費用を抑えることができるといったこともメリットと言えます。

セメント瓦のデメリット

では、セメント瓦はどのようなデメリットがあるのでしょうか。

割れやすい

セメント瓦の主な成分はセメントなので、柔軟性がな強い衝撃を受けた場合に割れやすいといった特徴があります。また、ひび割れもしやすいので定期的なメンテナンスが必要です。もし割れやヒビを放置しておくと、そこから雨水が浸入し建物内部が劣化してしまうこともありますので注意が必要です。

耐震性に劣る

セメント瓦の重さは粘土瓦とほぼ一緒で1㎡あたり約60kgあり非常に重量が重たいのが特徴です。そのため、重さで家に負担をかけてしまうほか重心が高くなりますので、もし地震が発生した場合揺れが大きくなり家に深刻なダメージを与える可能性もあります。

まとめ

セメント瓦が主流だったころから30～40年が経過していますので、耐用年数が過ぎているお宅も多いのではないでしょうか。耐用年数が過ぎると、塗装による定期的なメンテナンスではどうしようもなくなってしまい雨漏りのリスクも高まりますので、そろそろ屋根修理をご検討されてはいかがでしょうか。
同じセメント瓦で屋根修理も行うこともできますが、今は軽量で耐久性の高いガルバリウム銅板などの金属製の屋根材も多くありますので違う屋根材で葺き替え工事をされてもよいかと思います。

もし屋根塗装や屋根の葺き替え工事をご検討されていましたら、リエイトホームまでぜひご相談ください！

あわせて読みたい