ドーマー屋根は雨漏りしやすい?メリットデメリットをご紹介
ドーマー屋根って聞きなじみがないかもしれませんが、上の写真のような形の屋根を見たことがある方はいらっしゃると思います。
西洋的な雰囲気があって見た目も個性的でおしゃれですが、雨漏りしやすいといったデメリットもあります。
今回のコラムでは、ドーマー屋根のメリットデメリットをご紹介しますので、もし屋根の形状にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ドーマー屋根とは
ドーマー屋根は、屋根に突き出す形で設置されていて屋根裏部屋やロフトの採光や風通しを目的としています。洋風な雰囲気になりデザイン的に人気のあるパーツです。ちなみに英語では「dormer」、日本語では「屋根窓」と呼ばれています。
ドーマー屋根のメリット
洋風なデザインの家にマッチするドーマー屋根。まずはメリットについてご紹介します。
部屋が明るくなる
ドーマー屋根のメリットの一つは、部屋が明るくなることです。採光を目的としていますので、屋根の中央部分に窓が設置されているため太陽光をたっぷり取り込むことができます。このパーツを複数設けることで、更に部屋を明るくすることができます。
天窓やハイサイドライトも採光できますが、見た目や重厚感を重視するならドーマー屋根が最適です。
通気が良くなる
開閉可能なドーマー屋根でしたら、窓を開けると外からの風が入り込みやすくなりますので通気が良くなります。
もともと屋根は温度が高くなりやすく湿気が溜まりやすい場所ですので、ドーマーがあることで室内の温度も快適になり湿気が溜まりにくくなります。
屋根裏を活用できる
ドーマーがあることによって部屋も明るくなり通気がよくなるので、屋根裏を居住スペースや物置するなど空間を有効活用することができます。
デザイン性が高まる
ドーマー屋根の形状は、屋根の上に小さな屋根があることで立体的になり重厚な雰囲気を作り出すことができます。また、洋風なデザインになっていますので西洋風の建物の屋根にぴったりです。他の家と違いを出したい場合はおすすめです。
ドーマー屋根のデメリット
デザイン性や機能性を兼ね備えたドーマー屋根ですが、構造が複雑なゆえにデメリットもいくつかあります。
雨漏りしやすい
ドーマー屋根はもともと雨漏りすることがないように対策はされてはいますが、屋根のつなぎ目が多く構造が複雑なので雨漏りのリスクが高いといえます。更に、ドーマー屋根の勾配が緩いので水をうまく排出することができないため、そこから雨漏りを引き起こすことも。雨漏りしないようにするためには、水はけがよくなるように雨仕舞を設置することと、定期的なメンテナンスが大切です。
屋根修理費用が高くなる
何度かお伝えしていますが、ドーマー屋根は複雑な形状をしています。そのため、屋根修理を行う際は工期も長くなり費用が高くなってしまいます。予算があり洋風なデザインを重視するのであればおすすめですが、採光目的であれば天窓やハイサイドライトを選択する方がよいといえます。
夏場は暑くなる
ドーマー屋根部分には断熱材や遮熱対策もしていないので、太陽の光がたっぷりと入り室内が暑くなってしまいます。屋根裏だけではなく、下の居住スペースにも影響がありますので夏場は室温が高くなります。冷房効率も悪くなりますので、屋根裏の断熱対策や窓の遮熱対策を行う方がよいでしょう。
太陽光パネルを設置が難しい
ドーマーは屋根上の真ん中に小さな屋根を設置するため、フラットな面がなくなるので太陽光パネルの設置は難しいと言えます。太陽光パネルの設置にはある程度の面積を必要とされますので、大きな家で十分な設置スペースがない限りはあきらめざるを得ません。
まとめ
とても魅力的なデザインのドーマー屋根。おしゃれで個性的にでき屋根裏の有効活用ができるなどメリットもありますが、構造が複雑なので雨漏りのトラブルが多いのは事実です。施工や屋根修理では、高い技術力を求められますので施工できる業者も少なく、費用が高額になってしまうこともあります。そういった点を踏まえて、ドーマー屋根の設置をご検討でしたら、雨漏りしないように定期的なメンテナンスを行い、遮熱・断熱対策で快適な住空間を実現しましょう。
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