スレート屋根にアスベストが含まれているかも?見分け方と屋根修理方法
屋根材にアスベストが入っていることがあることをご存じでしょうか?
アスベストマイナスなイメージしかありませんが、粘りがあり繊維状でできていることから耐久性があり機能面からいうと優れた素材だったため、屋根材など至るところで使用されていました。
ただ、人体へ悪影響を及ぼすことから現在は全面的に使用等は禁止されていますが、今お住まいの家ににアスベストが入っていないかどうか気になるところかと思います。
今回のコラムでは、スレートにアスベストが含まれているかどうかの見分け方とおすすめの屋根修理方法についてご紹介します。
目次
屋根材にアスベストが含まれているか見分ける方法
ご自身の家がスレート屋根の場合、アスベストが含まれている可能性があります。
見分けるには下記の方法がありますが、どれかに該当したからといって必ずアスベストが含まれているとはかぎりません。一通り調べてみて、最終的には屋根修理業者へ依頼することをおすすめします。
製造年で見分ける
アスベストが入った製品は2006年に輸入や製造がすべて禁止されましたので、それより前に建築された家や葺き替え工事を行った屋根でスレートを使用している場合は、アスベストが含まれている可能性があります。
ですが、その時代スレート屋根全てにアスベストが含まれているわけではなく、アスベストが入っていないノンアスベストの製品も販売されていましたので、必ずしもそうではありません。
あくまで可能性の目安としてお考え下さい。
劣化状況で見分ける
ノンアスベストのスレートの場合、一般的には15~20年でそれ以上たつと経年劣化を起こし、ひび割れなどの症状がみられますが、冒頭でもお伝えした通りアスベストは強度があり耐久性が高いため10~20年を経過してもひび割れといった劣化をすることがあまりありません。
建築時や葺き替え工事から何十年も経っているのに目立った劣化がない場合は、もしかするとアスベストが含まれている可能性があります。
屋根材の商品名や品番で見分ける
もし、新築時や工事の際の見積もりや設計図面が残っていてそこに品番や商品名が記載されているのでしたら、アスベストが含まれているかどうか調べることができます。
下記の国土交通省のHPで検索できますので、確認してみてください。
石綿(アスベスト)含有建材データベース
http://www.asbestos-database.jp/
人体への影響について
調べてみて、アスベストが入っているかも!と不安になる必要はありません。
というもの、アスベストが飛散しそれを吸い込むと人体への影響があります。ですので、解体したり砕け散ったりしない限りは飛散しません。また、アスベスト入りのスレートは丈夫にできていますのでちょっとやそっとでは飛散しませんので、安心してください。もし、仮に屋根に上がってスレートが割れたとしても屋外ですので吸引する可能性は低いです。
おすすめの屋根修理方法
ご説明した通りスレート屋根にアスベストが入っているからと言って人体への影響はありません。
ただ、スレート屋根が劣化してきた場合は屋根修理を適切に行う必要があります。主な屋根修理方法は以下の3つです。それぞれメリット・デメリットがありますので、状況に合わせてご検討されるとよいでしょう。
カバー工法
カバー工法による屋根修理は、既存の屋根の上に新しい屋根材を上から施工する方法です。もしアスベスト入りのスレート屋根だった場合でも解体する必要はなく、飛散の心配もありません。また、廃材もでないことから処分費用がかからず、工期も短くて済みます。
更に、新しい屋根材は軽量な金属屋根を使用することが一般的で、ガルバリウム鋼板がよく使用されています。ガルバリウム鋼板は、耐久性も高く金属製なのに錆びにくいといった特徴があり、メンテナンス頻度が少なくなることからおすすめの屋根修理方法です。
こちらの記事にも、スレート屋根にはカバー工法がおすすめという理由について解説しています。
あわせてご覧ください。
ただ、もし屋根の劣化がひどく下地まで損傷していたり雨漏りが発生しているような状況ですと、カバー工法で屋根修理は行うことができず葺き替え工事といった大掛かりな工事になりますので、症状が小さいうちに行うようにしましょう。
葺き替え工事
今あるスレート屋根をすべて撤去して、下地と屋根材を新しくする方法です。アスベスト入りのスレートはそのままにしておいても無害とは言え家にアスベストがあるのが不安、といった方にはおすすめです。
アスベスト入りのスレートが全てなくなるので安心されるかもしれませんが、葺き替え工事にはデメリットがあります。
屋根材を撤去する際に屋根材を解体することになりますので、飛散のリスクが高まります。いくら屋外だからといっても大量のスレートを撤去することになりますので、飛散しないよう水を撒きながら作業をしなければいけませんし、近隣に迷惑が掛からないようにしっかりと養生をすることが必要です。ですので、葺き替え工事を依頼される場合はアスベストの撤去・処分に関わる専門の資格を持ったところにお願いすると安心です。また、作業には手間や時間がかかり同時に費用も高額になってしまいます。
といったことから、予算や将来的なことを考慮しご検討いただく方がよいと言えます。
屋根塗装
スレートには屋根塗装によるメンテナンスが必要です。もともとスレート自体は防水機能が備わっていないため塗装によって保護されています。その塗装の周期は8~10年を目安にと言われていますので、色褪せなどしてきたら屋根塗装を行ってください。
アスベスト入りのスレートの場合は、屋根材自体丈夫でひび割れがしにくいので定期的なメンテナンスによってより長く維持できます。ただ、20~30年を過ぎるころには耐用年数を迎えると同時に、屋根材の下にある防水シートや野地板といった下地も傷んできます。屋根塗装によって寿命を先延ばしにしているだけですので、将来的には葺き替え工事を行う必要がでてきます。
もし劣化が軽度で下地に問題がないなら、早めのカバー工法で屋根修理を行うことも一つの手といえます。
まとめ
スレート屋根は多くの住宅に採用されていますので、この記事を読まれて「もしかしたら屋根のアスベストが含まれているのでは・・・」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。ただ、普通に生活する分には人体への影響はないので心配はいりませんが、もしご不安のようならご紹介した方法でまずはご確認頂き、屋根修理の専門業者へ依頼してみてください。
リエイトホームでは、カバー工法で屋根修理や葺き替え工事を得意としています。もちろん現地調査は無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください!
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佐倉市のリエイトホーム広報担当です。この屋根のお役立ちコラム