どんな屋根にもマッチする平板瓦!災害に強いって本当?
佐倉市のリエイトホーム広報担当です。この屋根のお役立ちコラムでは、屋根修理やリフォームなど屋根に関する情報をお届けします。
日本で長く愛されている瓦屋根。新築や建て替えをお考えの方は、瓦屋根をご検討されている方も多いかと思います。ただ、瓦は素材や形状によって様々な種類がありますので、新築や建て替えをお考えの方はどれを選べばよいか悩まれるのではないでしょうか。形状で言うと、最もスタンダードなのは波を打ったような形をしている和瓦ですが、平板瓦やスパニッシュ瓦という種類があります。今回は、災害に強いといわれている「平板瓦」をご紹介していきます。
平板瓦とはどんな屋根材?
平板瓦は「へいばんがわら」と読みます。
形は一般的な和瓦のように凸凹がなく、その名の通り平らな形状をしています。平ら=フラット(Flat)なので、別名「F形瓦」と呼ばれることもあります。
見た目がすっきりとしているので、和風住宅はもちろん洋風住宅などどんな家にもあわせやすいといった特徴があります。
平板瓦の種類
先程少し触れましたが平板瓦はF形瓦と呼ばれることもありますが、細かく分類すると主に以下の3種類があります。
- 一般的な平板瓦
- 屋根材本体が完全に平らな瓦です。両端に立ち上がりがないため、スタイリッシュでモダンな印象になることから、洋風や現代的な雰囲気の屋根にすることができます。
- 防災タイプの平板瓦
- 瓦を施工する際に、上側とした側にある防災ラッチ同士を嚙合わせることでしっかりと固定します。そのため地震や台風などの強風で瓦がズレたり飛んでいく心配は少ないタイプの平板瓦です。
- 緩勾配対応タイプの平板瓦
- 通常平板瓦は平らなため一般的な瓦と比べると水はけが悪くなってしまいますが、防水設計をされた平板瓦は防水性がありますので、傾斜の緩い緩勾配の屋根にも施工することができます。
平瓦との違い
平板瓦と字面がよく似た「平瓦」というものがありますが、全く別物です。
平瓦は、神社やお寺など昔ながらの和風建築の屋根に使用されていて、下記のの写真のように丸瓦と呼ばれる瓦と反りがある瓦の平瓦と組み合わせて施工されています。
平板瓦のメリットとデメリット
それでは、平板瓦のメリットとデメリットをご紹介します。
平板瓦のメリット
- 防災性
- 先ほどもご紹介しましたが防災ラッチやオーバーラップロック構造で、災害に強い製品が多くあります
- コストを抑えられる
- 一般的な和瓦より平板瓦だと瓦の枚数が少なくて済むので費用を抑えることができ、工事期間も短くて済みます。
- 太陽光パネルの設置が可能
- 屋根に凸凹がなくフラットになるため、太陽光パネルを設置しやすくなります。
- 和洋問わずどんな住宅にもあう
- 見た目がシンプルですので、和風建築はもちろん洋風建築にもマッチします。
平板瓦のデメリット
- 通気が悪い
- 一般的な瓦は波打っているため山の部分に空気層ができます。平板瓦の場合形状がフラットなので空気層が確保できず通気性がに劣ります。
- 室内が暑くなりやすい
- 通気が悪い点と共通しますが、空気層が少ないため太陽の熱が屋根を通じて直接建物内部に伝わりやすく、夏場は室温が暑くなり冷房効率が悪くなります。
- 廃盤になっている製品もある
- 平板瓦の種類は豊富ですが、廃盤になっている製品もあります。そのため瓦を交換する際に同じ瓦にできない場合もあります。
まとめ
シンプルでスタイリッシュな平板瓦は防災性に優れどんな家にもマッチするので、販売され始めてから約30年ほど前に販売されてから人気のある瓦です。ただ、人気がある分多くの商品が生産されていて中には廃盤になっているものもあります。丈夫な瓦ですが万が一破損して差し替えをしなければならない時に同じものを手に入れることができないといったデメリットもあります。良い点と悪い点を考慮しつつ、理想やご要望に応じた屋根材を選ぶことが大切です。
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