屋根のカバー工法に適した屋根材とは?その理由を解説
佐倉市のリエイトホーム広報担当です。この屋根のお役立ちコラムでは、屋根修理やリフォームなど屋根に関する情報をお届けします。
屋根修理の方法には、葺き替え工事や葺き直し工事、カバー工法など様々な工法があります。
その中でも、カバー工法は大掛かりでコストもかかる葺き替え工事よりお手軽にできることからおすすめの屋根修理方法です。
その他の屋根修理方法にいてはこちら↓
いざカバー工法を、といってもどんな屋根材が適しているのかわからず業者に進められるがままに行ってしまう方も多くおられます。今回のコラムでは、カバー工法による屋根修理で失敗しないためにも適している屋根材について解説していきます。
目次
そもそもカバー工法とは?
屋根のカバー工法とは、既存の屋根材の上から新しい屋根材を施工する方法です。古い屋根材の撤去が必要なく廃材も少なくなることから費用を抑えることができ、工期も葺き替え工事に比べると短くて済みます。
カバー工法工事の流れ
工事の手順は大まかに下記のような流れで行います。
屋根の形状などによって手順は若干異なりますが、以下はスレート屋根からガルバリウム鋼板への手順の例です。
- 足場を設置
- 屋根の頂点にある棟板金と貫板を撤去
- 雪止めがある場合は切断
- ルーフィング(防水シート)新設
- 新しい屋根材を施工
- 棟板金の仕上げ
それでは、順番に解説していきます。
足場を設置
屋根修理の場合は基本的に足場は必ず設置します。
職人の安全を守るのため国土交通省が定める労働安全衛生法で、7m以上の箇所で作業を行う場合は原則足場を設置するように定められています。
1階建ての平屋の家でも地面から屋根の天辺までの高さは4~5メートルくらいあり、作業の際は屋根修理の際は足場は必ず必要です。足場が必要な理由については、こちらの記事で紹介していますのであわせてご覧ください。
屋根の頂点にある棟板金を撤去
スレート屋根やガルバリウム鋼板などの金属屋根の場合は、屋根の頂点に棟板金が設置されています。
屋根を施工した後、新たに設置しますので既存の棟板金と貫板は撤去し処分します。
雪止めがある場合は切断
屋根に降り積もった雪が雨樋やカーポートなどに落ちて、重さで故障などのトラブルが起こらないよう雪止めが設置されていることがあります。雪止めをそのままにして新しい屋根材を施工できませんので、切断します。
ルーフィング(防水シート)新設
既存の屋根材の上から新しいルーフィング(防水シート)を施工します。
雨漏り防止の強い味方!ルーフィング(防水シート)の種類と特長
新しい屋根材を施工
ルーフィング(防水シート)の上から新しい屋根材を施工します。
その際雪止めが必要なら同時に行います。
貫板・棟板金設置、仕上げ
屋根材の施工が完了したら貫板と棟板金を新しく設置します。
最後に各所コーキングして仕上げます。
棟板金は雨漏りしやすい箇所ですので、隙間ができないようしっかりと防水することが大切です。
こちらのコラムで詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
カバー工法が向いているケースとは
もし、屋根全体の劣化が激しく下地まで損傷している場合はカバー工法ができません。また、瓦屋根の場合はカバー工法は適していません。その理由は、カバー工法では屋根面がフラットである必要があることや、屋根が二重構造になるため元々重たい瓦屋根は耐震性の問題から不向きと言えます。
では、どのような場合にカバー工法が向いているのかご紹介します。
- コストを抑えたい
- 既存の屋根材の撤去や廃棄する必要がないので、葺き替え工事と比べると費用を抑えることができます。
- 下地や屋根材の劣化が少ない
- 屋根や下地の劣化が激しい場合はカバー工法による屋根修理はできませんので、劣化症状が少ない場合に向いています
- 工期を短くしたい
- 既存の屋根材の撤去や廃棄の作業がないので工期が短くて済みます。
- 断熱性をアップしたい
- 屋根が二重構造になりますので家全体の断熱性がアップします。
- 元々がスレート屋根や金属製の屋根
- スレート屋根や金属製の屋根はカバー工法による屋根修理が可能です。瓦屋根の場合は施工できません。
- アスベストの含まれている屋根材
- アスベストが含まれる屋根材を撤去する際に飛散する可能性がありますが、カバー工法は撤去の必要がないのでその心配はありません。
- 雨漏りしている
- 屋根からの雨漏りしている場合、屋根全体を新しい屋根材で覆いますので雨漏りを止めることができます。
先程も少しお伝えしましたが、カバー工法による屋根修理は既存の屋根材はそのままにし上から新しい屋根材を施工しますので、古い屋根材を撤去する必要がなくその分の処分は必要がないほか、撤去作業も短縮されることからコストを抑え短い工期で行いたい方におすすめです。特に、既存の屋根材にアスベストが含まれている場合は更に撤去・処分費用が高くなってしまいます。カバー工法なら新しい屋根を上から被せる方法なので、人体への影響も心配ありません。
更に、屋根が二重になることから家の断熱性を高めることができます。
また最後の雨漏りについては下記の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
カバー工法に適した屋根材とは?
お伝えした通り、カバー工法は屋根が二重になることからその分重量が増します。屋根が重くなると、地震の揺れが発生した場合重心が上になるため揺れが大きくなり、最悪の場合は家が倒壊するといったこともあり得ます。
そういったことから、カバー工法では軽量な金属屋根材を使用します。
主に使用されるのは、軽量でしかも錆びにくいガルバリウム鋼板が多いですがその他にも、ガラス質の表面で色あせしにくく塗装によるメンテナンスが楽な「ジンカリウム鋼板」、ガルバリウム鋼板よりも3倍程度も錆びにくいと言われている「エスジーエル鋼板」などがあります。
ガルバリウム鋼板の特徴については以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
葺き替え工事に比べると手軽に屋根修理ができるカバー工法。メリット・デメリットもありますが、屋根のリフォームをご検討されている方は選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。
下記はこれまで行ったカバー工法による屋根修理の実績です。
その他にも多くの実績がありますので、高技術力で確実な施工が可能です。ぜひ一度ご相談ください!
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