屋根材に悩まれている方必見！スレートとアスファルトシングルの違い

2023.01.18

住宅街のイメージ

屋根材にはいろいろな種類があり、ぱっと見て屋根にどんな屋根材が使用されているのかなんて専門業者でない限りわからないですよね？今回のコラムでは、見た目がよく似ているスレートとアスファルトシングルの違いとその特徴をご紹介したいと思います。それぞれのメリットデメリットを知っておくと、屋根材を選ぶ時に役に立つこともありますので、ぜひ参考にしてみてください。

1 スレートとアスファルトシングルの違いについて
2 アスファルトシングルについて
- 2.1 メリット
- 2.2 デメリット
3 スレートについて
- 3.1 メリット
- 3.2 デメリット
4 まとめ

スレートとアスファルトシングルの違いについて

スレートとアスファルトシングルの違いについて、簡単に表にまとめました。
見た目はよく似ているものの、以下のように特徴はそれぞれ異なります。

	スレート	アスファルトシングル
耐用年数	20～30年	10～30年
重さ	約20kg / ㎡	約10kg / ㎡
メリット	安価施工業者が多い	軽量で耐震性が高い割れにくい錆びない防音性に優れている
デメリット	割れやすい色褪せしやすい雨漏りしやすい	風に飛ばされやすい表面の石粒がはがれやすい表面に苔が生えやすい

アスファルトシングルについて

それでは詳しく特徴を解説していきます。まずはアスファルトシングルからです。
アスファルトシングルは、北米で開発された屋根材でガラスの基盤にアスファルトを浸透させて表面に石粒を吹き付けています。シート上で加工がしやすく複雑な屋根の形状にも施工することができます。
軽量で耐震性が高いので地震が多い地域に適していると言えますが、表面の石粒が剥がれやすいので風の強い地域には不向きと言えます。

メリット

最大のメリットは非常に軽量とうことでです。その重さは、瓦の1/4、スレートの1/2ほどで屋根が軽くなるため、地震の際の揺れなどを軽減でき耐震性が高くなります。
また屋根材自体が柔らかく柔軟性があるため割れにくく、金属が含まれていないため錆びません。そして、表面に吹き付けている石粒によって防音性を高めてくれています。

デメリット

軽量で耐震性が高い反面、強風の影響により飛ばされやすいのがデメリットの一つと言えます。また、表面の石粒も剥がれやすく、更に湿気に弱いという特徴があるのでコケやカビも生えやすく劣化がしやすいといった点があります。そして、剥がれた石粒が雨樋に詰まって水が正常に排出されず、雨漏りの原因にもつながることがあります。

こちらの記事にアスファルトシングルについて紹介しています。もっと知りたい方はぜひご覧ください。

アスファルトシングルの種類について解説！その特徴とメリット・デメリット

スレートについて

スレートは、セメント成分に繊維質の素材を混合して板状に成形した5mm程度の薄い屋根材です。天然石で作られた天然スレートとセメントとセメントで作られた化粧スレートの2種類があります。化粧スレートのほうが天然ストレートよりも安価で軽量なことから、化粧スレートが多く採用されています。各メーカーの商品では、カラーベスト、コロニアル、パミール、フルベストといったものがあります。
軽量な屋根材を選びたいけどアスファルトシングルが不向きな立地の場合に向いているといえます。

メリット

アスファルトシングルと比較するとスレートは安価ですので、初期費用を抑えることができます。また、施工が容易で対応できる業者が多いため普及率が高く多くの住宅で採用されています。
アスファルトシングルよりは重量が重たいですが、粘土瓦と比較すると約半分の重さしかないので軽量な屋根材と言え、耐震性が高い屋根材と言えます。

デメリット

スレートは、セメント成分が含まれていて固くて薄いことから割れやすいのが多くな弱点です。また、塗装によって防水機能を果たしていますので、塗装が切れてしまうと色褪せてきて劣化が進みやすくなりますので、定期的な屋根塗装が必要です。そして、塗装によるメンテナンスを怠ると、スレートが水を吸収しカビや苔が発生したり、膨張と乾燥を繰り返してひび割れすることもあります。そこから雨漏りを引き起こすことになりやすいので注意が必要です。

こちらの記事にもスレートについて紹介しています。詳しく知りたい方はぜひご覧ください。https://re8-home.com/column/column-2381/

まとめ

スレートとアスファルトシングルは、どちらもお手頃な価格で人気の屋根材です。見た目がよく似ていますが、そ各屋根材の特徴は違いますので、今お住まいの環境やニーズに沿って適切に選ぶことをお勧めします。また、それぞれのメリットデメリットを知っておくことで、屋根材選びの判断基準になりますし、屋根材ごとで適切なメンテナンスを行うことで長く丈夫な屋根を保つことができます。

リエイトホームでは、先日瓦屋根からアスファルトシングルの葺き替え工事を行いました。