鼻隠しってどの部分？その役割とメンテナンス方法をご紹介
屋根の部材には多くの種類がありそれぞれ名前があります。
そのうちの一つ「鼻隠し」についてです。聞いたことがない方がほとんどかと思いますが、重要な役割を担っていますので適切にメンテナンスをする必要があります。
目次
屋根の部位「鼻隠し」とは
屋根の骨組みである垂木は建築用語で「鼻」と言い、その鼻の先端の切り口を隠すために軒先に取り付けられている部材なので「鼻隠し（はなかくし）」と呼ばれています。また、雨樋を取り付けるための役割も担っています。
鼻隠しの素材は、現在は耐久性の高いガルバリウム鋼板や窯業系サイディングなどが使用されていることが多いですが、以前は木製が主流でした。
破風板（はふいた）との違い
鼻隠しとよく混同されがちなのが破風板（はふいた）です。どちらも同じ素材が使われていますが、取り付けられている位置が違います。
鼻隠しは、雨樋を設置する側で屋根に対して水平部分にあります。一方破風板はというと、屋根の傾斜がある雨樋のないケラバ側に設置されていています。
こちらの記事で一般的な屋根の部材について紹介していますので参考にしてみてください。
またこちらの外部サイトでも鼻隠しについてわかりやすく紹介しています。
併せて参考にしてみてください。
屋根の破風板、鼻隠し、ケラバとは？それぞれの役割やメンテナンス方法
鼻隠しの役割
鼻隠しは垂木を隠す役割と雨樋を設置するためのものと冒頭で少し触れましたが、その他の役割についてもあわせてご紹介します。
- 外観をよくするため
- 屋根は野地板と防水紙と屋根材で構成されていて、その土台であり骨組みとなっているのが垂木です。そのままの状態だと屋根の側面は垂木の切り口がむき出しになりますので、鼻隠しによって隠して見た目をよくしています
- 雨樋を設置するため
- 切妻屋根など勾配のある屋根の場合、軒先にむけて雨水が流れる仕組みになっています。そこに雨樋をがないと外壁に水がかかってしまい劣化を早めてしまいますので、雨水の通り道として鼻隠しの部分には雨樋が設置されています。
- 屋根の強度を高めるため
- 鼻隠しは垂木の先端をつないでいますので屋根本体の強度を高める役割があります。
- 垂木の劣化を防ぐため
- 垂木は木材でできているためそれがむき出しの状態だと雨が直接当たって劣化し腐食します。それを防ぐため鼻隠しでカバーしています。
鼻隠しがこんな状態なら要注意
先程もお伝えした通り鼻隠しには雨樋が取り付けられていますが、雨水が雨樋に流れ込んだ際水がはねて当たってしまうことから劣化しやすい場所と言えます。ガルバリウム鋼板など金属製の場合は塗料が剥がれてくるとそこから錆が発生し劣化してしまいます。また木製の場合も塗装を行っていたとしても、木という性質上水分を吸収しやすく収縮と膨張を繰り返すため、塗料が剥がれやすいので垂木や屋根の下地に悪影響を及ぼします。
塗装が剥がれてきたら劣化のサインですので、早めにメンテナンスを行うことをおすすめします。
鼻隠しのメンテナンス・修理方法
鼻隠しのメンテナンスや修理方法については以下の通りです。
塗装を行う
鼻隠しの塗料が色褪せたり剥がれてきていたら劣化のサインです。塗装が剥がれてきただけだからといって放っておくと、屋根全体の劣化につながり雨漏りを引き起こすことになります。屋根塗装や外壁塗装と同時に行うとよいかと思います。足場費用の節約にもなりますので修理業者に鼻隠しや雨樋の劣化がないか見てもらってください。
板金巻きを行う
鼻隠しの劣化が進行して塗装では対応できなくなると板金を巻きなおして修理する必要があります。使用する板金はガルバリウム銅板を用いることが多く、現状の鼻隠しの形状にあわせて施工します。
板金を使用するとすっきろとした見た目になりますので、外観が気になる方にもおすすめです。
鼻隠しの交換を行う
鼻隠し全体を交換する工事です。ただ、鼻隠しのみの工事になると大掛かりな工事になります。もし、屋根の内部の劣化や雨漏りをしているようなら、葺き替え工事やカバー工法などの屋根修理をご検討ください。
まとめ
鼻隠し日常生活で気にかからない部分だと思いますが、雨樋を設置していることから雨水の影響を受けやすく劣化がしやすい場所です。もし鼻隠しの塗装が切れているようなら屋根の塗り替えのタイミングです。
劣化症状が小さいうちに対策をすることでコストを抑えることもできますし、屋根塗装や外壁塗装と同時に行うことで足場代が1階で済み費用も安くすることもできます。
こちらのコラムでその理由について解説していますので、気になられる方はぜひご覧ください！
佐倉市にあるリエイトホームでは、屋根の葺き替え工事やカバー工法などの屋根修理の他に、屋根塗装や鼻隠し・雨樋の塗装、外壁塗装も行っています。
佐倉市、千葉市、市原市、銚子市、船橋市、館山市、木更津市、君津市、我孫子市など千葉県全域に対応しております。
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