屋根のお役立ちコラム

風に強く頑丈な寄棟屋根!その特徴をご紹介

寄棟屋根の住宅イメージ

佐倉市のリエイトホーム広報担当です。この屋根のお役立ちコラムでは、屋根修理やリフォームなど屋根に関する情報をお届けします。

屋根の形状は様々あり、それによって家の見た目や印象を大きく左右します。
また、外観だけではなくそれぞれにメリットやデメリットが存在します。
今回のコラムでは、落ち着いた雰囲気が特徴の寄棟屋根についてご紹介します。どんな特徴があるかを知っておくことで、屋根修理やメンテナンスの際に役に立つこともありますので、ぜひ参考にしてみてください。

寄棟屋根の構造について

寄棟屋根の形は、屋根の天辺の棟部分から広がる4方向の屋根面で構成されています。
平側から見ると台形で、妻側から見ると三角形の見た目をしています。よく似ている形で方形屋根がありますが、この屋根には棟部分がないのでピラミッドのように見え、その特徴も寄棟屋根とは異なります。
寄棟屋根のメリットとデメリットについては、後ほど解説していきます。

寄棟屋根の各部の名称について

屋根は色々な部材で構成されていてそれぞれの部位に名前があります。もちろん寄棟屋根にも各所名称がついていますので、ご紹介していきます。

大棟

寄棟屋根の天辺にある水平部分を大棟と言います。寄棟屋根をはじめとした三角形の形状を下屋根にはこの大棟があります。屋根面同士が交差する箇所で、平らなため雨水が浸入しないよう棟板金や棟瓦が取り付けられています。また、屋根の頂点にあることから雨風の影響を受けやすく劣化しやすい部分なので、定期的なメンテナンスが必要です。

隅棟

屋根面と屋根面が接する谷の部分を隅棟と言います。大棟から勾配に沿って下がっているため「下がり棟」と呼ばれることもあります。
寄棟屋根の大棟端部分からそれぞれ二手にあるので、合計4つの隅棟があります。屋根面の接合部分のため、大棟と同様に雨漏りの原因となりやすい部位のため、冠瓦や棟板金によってカバーされています。

軒先・軒天

屋根の先端部分で外壁から突き出ている部分を軒先、その軒先の天井部分を軒天と言います。
外壁と軒天の取り合い部分からも雨漏りがしやすくなっていますので、普段あまり気に留めない部分ですが定期的な点検とメンテナンスが必要です。
軒天についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

寄棟屋根の特徴について

寄棟屋根の大きな特徴は、どの角度から見ても屋根がついているという点です。
そのため、立地条件や家を建てる時際の「斜線制限」という建築基準法の制限があっても、方角を選ばないため有利な屋根の形状と言えます。
それでは、寄棟屋根の代表的なメリットとデメリットをご紹介します

寄棟屋根のメリット

耐久性に優れている
寄棟屋根には4つの屋根面あり、雨や紫外線など外部からの刺激から家を守ってくれます。切妻屋根の妻側や軒がないキューブ型住宅は、外壁に直接雨があたってしまい劣化が進みやすくなっていますが、寄棟屋根の場合は全ての外壁部分に屋根があるため、外壁の劣化がしづらく家を長持ちさせることができます。
耐風性が高い
寄棟屋根の4つの屋根面によって、風を切って受け流す仕組みになっています。そのため屋根材が風にあおられて飛ぶという心配はほとんどありません。
家のタイプを選ばない
寄棟屋根の見た目は落ち着きがあり重厚な雰囲気を演出してくれます。見方によっては個性がなく地味に見えるかもしれませんが、流行に流されず長く飽きが来ないデザインです。また瓦屋根の和風住宅はもちろん、海外でも多く採用されている屋根の形状なので洋風の住宅にも自然とマッチします。

屋根修理・雨漏り修理は佐倉市のリエイトホームへご相談ください!

寄棟屋根のデメリット

メンテナンスコストがかかる
寄棟屋根は屋根面が多く複雑な形状をしています。そういったことから、新築時や屋根リフォーム、メンテナンスの際は材料費や工数が多くかかり、コストが高くなってしまいます。ただ、耐久性が高いためメンテナンスの頻度は低いので長い目で見ると経済的と言えます。
雨漏りのリスクがある
雨漏りは複雑な形状の屋根ほど起こりやすくなります。寄棟屋根の場合は、大棟と隅棟があり最低5か所の接合部分があるためそこが弱点となっています。ただし、手を抜かず適切に施工していて棟部分を定期的にメンテナンスをすれば、雨漏りのリスクを軽減できます。
屋根裏が狭くなりがち
寄棟屋根は4方向に傾斜があるので、屋根裏のスペースが狭くなってしまいます。そのため、屋根裏を物置や居住スペースとして活用することが難しくなっています。もし屋根裏を有効活用したい場合は、屋根裏下の階とつなげると、スペースが広がり使い勝手がよくなります。
太陽光パネルが設置しづらい
寄棟屋根は全方向に屋根面があるため、日当たりのよい南向きに太陽光パネルを設置することができます。建物の大きさや規模にもよりますが、屋根面が多い分その面積が小さくなってしまうので、仮に太陽光パネルを設置したとしても発電効率が悪くなると言えます。

太陽光パネルだと雨漏りがしやすくなる?その理由と対策を解説

寄棟屋根とはどんな屋根?メリットやデメリット、メンテナンス費用などを解説

まとめ

耐久性と耐風性に優れた寄棟屋根。落ち着いた雰囲気で安定感抜群な屋根の形状といえます。ただ、複雑な形状と取り合い部分が多いため雨漏りの心配はつきものですが、弱点の棟部分を定期的に補修やメンテナンスすることで防げます。
屋根の形状によってそれぞれメリットデメリットはあります。新築時や建て替えの際は、その形状と特徴を理解した上で、ご自身の好みや家のお悩みによって選ばれるとよいでしょう。

佐倉市のリエイトホームでは、屋根の形状を問わず屋根修理や屋根リフォームを行っています。
もちろん、棟のメンテナンスも可能です。



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