軒ゼロ住宅は雨漏りしやすいってホント?その理由を解説
佐倉市のリエイトホーム広報担当です。この屋根のお役立ちコラムでは、屋根修理やリフォームなど屋根に関する情報をお届けします。
以前は家に必ずと言っていいほどあった軒。ここ最近、軒先が短いもしくなはい「軒ゼロ住宅」が増えています。軒がない分おしゃれでスタイリッシュなので大変人気があります。また、狭い土地でも室内を広くできるということもメリットの一つです。
良いところだらけのように見えますが、実は軒の短い住宅は実は雨漏りがしやすいことを知っていますか?
今回のコラムでは、その理由について解説します。
目次
軒の役割
まずは軒の役割から説明します。
軒は単に屋根の延長部分だと思われているかもしれませんが、非常に大切な機能を持っています。
外壁の保護・水の吹き込み防止
軒が外壁からせり出していることで直接壁に雨水があたることを防いでくれます。また、窓やサッシからの雨水の吹き込みも防止してくれます。直接外壁に雨が当たっても問題ないと思われがちですが、実は雨水が外壁に直に当たることにより劣化がしやすくなります。劣化すると亀裂や隙間が生じて最悪の場合は雨漏りが発生することも・・・。
日差しの調整機能
軒は太陽からの日射を防いでくれます。夏場は、軒があることで日射角度が調整され室内に太陽の日差しが入る量を軽減でき、部屋の温度を緩和することができます。一方で、寒い冬場になると太陽の角度が低くなることから、窓から部屋に日差しをうまく取り込むことができ暖めてくれます。
火事の被害拡大防止
軒には不燃材を使用しており、火事の際被害の拡大を防ぐこともできます。もし、ご自宅や近所で火災が発生した場合、火の手は軒(軒天)がないと屋根の裏側まで回ってしまい最悪の場合屋根自体が焼失してしまうこともありますので、火災という非常時にも軒が家を守ってくれます。
雨漏りを防ぐ5つの方法
軒が短くても、雨漏りを未然に防ぐ方法がありますのでいくつかご紹介します。
塗装で防水加工する
軒がないと直接雨水が壁に当たりやすくなり劣化が進んでしまいますが、外壁に防水機能がある塗装を行うと劣化の進行は遅くなります。また防水シートを施工するのも効果的です。
タイルの外壁にする
外壁をタイルすると耐久性・耐候性が強化され劣化しにくくなります。更に、色褪せがしにくく長く美しい外壁を保つこともできます。タイルは、非常に耐久性に優れた壁材だからこそ、雨漏りを防ぐのにおすすめといえます。あわせて先ほどの防水加工もあわせて行うとより強力です。
玄関や窓に庇(ひさし)を設置する
雨風や紫外線から玄関や窓を守るため、庇をつけることで軒と同様の役割をしてくれます。劣化のスピードも遅くなり雨漏りも防止できる上、窓や玄関付近の雨水の吹き込みも防止できます。
雨樋のメンテナスを行う
軒がないと雨樋と外壁の間の天井部分「軒天」がありません。軒天がないと、雨水は雨樋あふれてしまい外壁に流れてしまいます。雨樋が正常に機能していないと外壁を痛めることになりますので、定期的な掃除や修理を行うことをおすすめします。
まとめ
軒は単なる意匠的な役割ではなく、家を守る大切な役割があることを理解していただけましたでしょうか。
今お住まいの家がもし、軒ゼロ住宅なら雨漏りにならないよう早めの対策や定期的なメンテナンスをご検討ください。
リエイトホームでは、雨漏りに関するお困りごとも対応しておりますのでお気軽にお問い合わせください!
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