屋根と庇はどう違うの？庇のメリットとメンテナンス方法

2023.02.28

屋根の部位

佐倉市のリエイトホーム広報担当です。この屋根のお役立ちコラムでは、屋根修理やリフォームなど屋根に関する情報をお届けします。

庇ってご存じですか？漢字でみるとピンとこないかと思いますが、「ひさし」と読みます。
外壁から突き出てる屋根のことを庇ということを知っている方は多いと思いますが、屋根と庇の違いについてご存じでしょうか。家や建物によっては庇がない場合もありますが、庇を設置することでメリットがあります。
今回のコラムでは、庇の役割とそのメリットについてご紹介します。

1 屋根と庇の違い
2 庇の役割とメリット
3 庇の種類をご紹介
- 3.1 陸庇
- 3.2 腕木庇
4 庇の材料とは
5 庇のメンテナンス方法
6 まとめ

屋根と庇の違い

屋根と庇の違いは何となくわかるかもしれませんが、設置されている位置です。
屋根は家や建物の一番上にあり、雨風や紫外線など外部からの刺激から守ってくれています。一方で、庇は玄関や窓など開閉する箇所の上に設置されていて、雨の侵入や日差しの調整をしてくれています。
その役割については、以下で詳しく紹介します。

庇の役割とメリット

庇には以下のような役割とメリットがあります。

日差しを防ぐ

日本は春夏秋冬がありますので、夏場は太陽の日射角度が高くなり逆に冬場は日射角度が低くなります。もし窓の上などに庇がないと、直接太陽光が室内に差し込みますので部屋の温度が上昇します。更に、室内に紫外線が入りますので室内の壁や床、家具といったものが傷んだり色褪せしてくる場合もありますので庇は大切です。なお冬場の場合は、日射角度が低いため庇があってもなくてもあまり影響はありません。
ただ単に庇を付けるだけでよいというわけではなく、お住まいの環境や地域によって適切な長さや角度の庇を設置することがポイントです。

雨除け・吹き込み防止

玄関やエントランスで室内に出入りする際、庇があると雨が降ったときは濡れずにすみます。また、窓上に庇があると、開閉した際に雨の振り込みを軽減することができます。

外壁の劣化防止

庇があることで、雨風が直接外壁にあたるのを遮ってくれますので、汚れや劣化もしにくくなります。そして、窓に直接雨が当たったり窓枠が濡れることもあまりありません。
また、雨が直接外壁や窓枠にあたることで劣化が早まり、雨漏りにつながることもありますのでそれを防止してくれる役割もあります。

陸屋根についてはこちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

陸屋根は雨漏りがしやすい？！定期的なメンテナンスが大切です

陸屋根とは？メリットやデメリット、メンテナンス費用などを解説

デザイン性をもたせることができる

庇を設置せずシンプルでスタイリッシュな印象を好まれる方もいらっしゃいますが、庇を取り入れることで家の外観の印象やデザインを変えることができます。

庇の種類をご紹介

庇には以下の二種類があります。

陸庇

陸庇（ろくひさし）は角度が緩いもしくは平らな庇です。屋根の形状で平らな陸屋根にも使われている「陸」という感じは、水平という意味合いがあります。
陸庇は、簡単に施工が可能ですが後から設置する場合は外壁に直接固定しますので、その取り合い部分から劣化が進みやすいため定期的なメンテナンスが必要です。

腕木庇

腕木庇（うでぎひさし）は、日本家屋や和風建築でよく採用されている庇です。その設置方法は、家や建物の柱部分に穴をあけ腕木という木材をその穴に差し込むことで庇を固定します。見た目は三角形をしていて小さな屋根といった印象があります。

庇の材料とは

庇に使用されている材料は様々な種類があります。素材によって庇や家の外観の印象が変わってきますので、機能面も考慮し家や建物にマッチするものをえらぶとよいでしょう。

木材

木製なので木独特の暖かみのある雰囲気になりますが、木製のため水で腐食などの劣化がしにくい強い樹木が使用されます。また、木材だけでは耐久性が劣ることから金属製の部材を使用することが多いです。

ガルバリウム鋼板

屋根材でも人気のあるガルバリウム鋼板は、庇の材料としてもよく採用されています。
錆びにくく耐久性があり、また見た目も都会的な印象になることから今風のモダンな建物にマッチします。

ガルバリウム鋼板の屋根についてはこちらの記事で紹介しています。あわせてご覧ください。

ガルバリウム屋根のメリットとデメリットをご紹介

ガルバリウム鋼板の特徴やメンテナンス、修理方法についてご紹介

アルミ

アルミ素材は軽量で施工も容易な上、デザイン性が高いことから、庇で使用されることが多く用いられていられています。

ガラス製

家のデザインにこだわりがあり外観の印象を変えたくない場合、ガラス製の素材を選ばれる方が多いです。
庇に利用されるのは強化ガラスですので、耐水性と耐風性に優れています。

庇のメンテナンス方法

屋根と同様に庇も定期的なメンテナンスが必要です。
ガルバリウム鋼板やトタンなど金属製の場合は、塗装が施されていますので色褪せや塗装が剥がれてきたら塗り替えを行ってください。もし、穴が開いてしまった場合はカバー工法による修理が可能です。
木製などのその他の材料も時間が経つと経年劣化が進みますので、不具合がないか定期的な点検と修理を行うことが大切です。

まとめ

屋根同様、庇も家を守る大切な役割やメリットが多くあります。
最近流行りのキューブ型住宅や軒ゼロ住宅は、シンプルなデザインのため庇がない場合がありますが後から設置も可能です。家に庇がなく夏場の室温上昇や雨の吹き込みなど、お悩みがある場合は設置をご検討されてはいかがでしょうか。
また、庇があるお住まいでしばらくメンテナンスや修理を行っていないという場合は点検をお勧めします。

佐倉市のリエイトホームでは、庇などの屋根の付帯部分の修理やメンテナンスも承っております。