スレート屋根の屋根修理でカバー工法をオススメする理由

2022.12.02

スレート屋根の屋根修理でカバー工法をオススメする理由

一昔前の住宅の屋根は瓦屋根を採用されていましたが、最近はカラーベストやコロニアルといったスレート屋根が人気です。瓦に比べると軽量なのと安価で施工性が高いといったメリットがあります。また、スレート屋根はカバー工法の屋根修理が可能といったこともメリットの一つです。
今回のコラムでは、スレート屋根の屋根修理でカバー工法をオススメする理由についてご紹介します。

1 カバー工法とは
2 スレート屋根修理でカバー工法をオススメする理由
3 カバー工法のメリット・デメリット
4 まとめ

カバー工法とは

屋根修理の方法の一つ「カバー工法」とは、劣化した屋根をそのままに上から新しい屋根材を施工する方法です。屋根材が二重になることから「重ね葺き工法」と呼ばれることもあります。既存の屋根材の処分する費用と手間ががかからないので、工事費用や工事期間を抑えることができます。二重になっていることから屋根の重量が増しますので、新しく施工する屋根材は軽量な金属屋根にすることが多いです。

スレート屋根修理でカバー工法をオススメする理由

では、なぜスレート屋根の修理においてカバー工法はおすすめなのでしょうか。
もともとスレート屋根のメンテナンスは屋根塗装が必要です。塗装の耐用年数が10年ほどと言われていて新築から2回目の塗装を行う時期には、スレート自体の耐用年数を迎えます。このタイミングを逃すと屋根の劣化が進行しすぎてカバー工法での修理ができなくなり、大掛かりン葺き替え工事になります。ですので、2回目の屋根塗装のタイミングでカバー工法を行えば、そこから20～30年ほど丈夫な屋根を保つことができます。
そういったことから、総合的に考えるとトータルでコストパフォーマンスがよい屋根修理方法ですので、スレート屋根にはおすすめです。

カバー工法のメリット・デメリット

スレート屋根修理にオススメなカバー工法ですが、どんなメリットでしょうか。

カバー工法のメリット①：工事期間が短い

カバー工法での屋根修理は、既存の屋根材の撤去がないので工期を短縮できます。なお葺き替え工事だと、古い屋根材を撤去しますので、その分工期が長くなります。

カバー工法のメリット②：屋根修理費用が比較的安い

葺き替え工事と比べると屋根修理費用が安いといった点もメリットの一つです。葺き替え工事は古い屋根材の撤去作業や処分費用がかかりますが、カバー工法はその費用がいりませんのでそれだけ安くなるというわけです。

カバー工法のメリット③：工事中近隣への影響が少ない

葺き替え工事は、古い屋根材を撤去する際に騒音やホコリがたってしまい近隣へ迷惑をかけてしまうことがあります。カバー工法の場合は撤去作業が必要ないので、葺き替え工事のような音やホコリが生じにくいです。

一方でデメリットはというと、

カバー工法のメリット①：耐震性が低下する

先ほどもお伝えしましたが、カバー工法は屋根が二重になりますので屋根の重量が重くなり耐震性が低下します。屋根が重いと家の重心が高くなり、もし地震が発生した場合揺れが大きくなってしまい家に大きなダメージを与えることもあります。ただ、最近では超軽量な金属屋根もありますので、それほど心配する必要はありません。屋根の状態になっても瓦屋根よりは軽量です。つまり、そこまで深刻に考えなくても構わないと思います。

カバー工法のメリット②：屋根材の選択肢が少ない

屋根の重さを軽減するため、ガルバリウム鋼板などの金属製の屋根材を採用することがほとんどです。ですので、カバー工法で他の屋根材を選択するのはあまりできないと考えておいた方がよいでしょう。

カバー工法のメリット③：施工条件が限られている

カバー工法ができる屋根の条件がいくつかあります。例えば、瓦屋根はカバー工法ができない、屋根の下地まで劣化している、屋根材の劣化が広範囲にわたっているなどといった条件があります。
もし、条件があわないようでしたら葺き替え工事をご検討ください。
こちらの記事に、コロニアル（スレート）屋根の葺き替え工事についてご紹介していますのでご覧ください。

コロニアル屋根の葺き替え工事って？その手順と内容について

まとめ

スレートは人気の屋根材ですが、耐用年数が短く塗装でメンテナスしたとしても20～30年ほどです。もし2回目の屋根塗装の時期を迎えられるようであれば、ぜひカバー工法での屋根修理をご検討されてはいかがでしょうか？初期費用はそれなりにかかりますが、長い目で見るとカバー工法を行った後は20～30年もちますので、トータルコストといった面でもオススメといえます。

リエイトホームでは、カバー工法での屋根修理も得意としています。