天窓（トップライト）からの雨漏りする理由と修理方法について

2022.11.04

雨漏り修理

天窓のある家

屋根に設置されている窓、天窓（トップライト）。
天窓（トップライト）があることにより、自然の光で室内を明るくできますので魅力的ですよね。
住宅密集地で窓が十分に設置できない場合には、プライバシーも確保できて安心です。
一方で、雨漏りしやすい構造なのと雨音が響く、太陽光パネルを設置しづらいといったデメリットがあります。

一番家にとって心配なのが「雨漏り」ではないでしょうか。
今回のコラムでは、天窓（トップライト）から雨漏りする理由とその修理方法についてご紹介します。

1 天窓（トップライト）から雨漏りする理由
2 天窓（トップライト）からの雨漏り修理方法
3 まとめ

天窓（トップライト）から雨漏りする理由

屋根に穴をあけて天窓は設置しますので、どうしても雨漏りがしやすい構造となっています。
雨漏りしやすい理由を知っておくことで未然に防止し、そして適切に修理を行えます。
その原因についていくつかご紹介します。

コーキングの劣化が原因

天窓（トップライト）と屋根のつなぎ目には、コーキング剤で隙間を埋めています。
ただ、コーキングは太陽の紫外線や雨風による刺激で劣化しやすい素材で、一般的に5～10年が耐用年数と言われています。
そして、窓枠のゴムパッキンも劣化しますので、もし天窓（トップライト）の枠やガラス面から水がしたたり落ちているような状態なら、コーキングやゴムパッキンの劣化が原因と考えられます。

防水シートの劣化が原因

屋根材の下にはルーフィングと呼ばれる防水シートが施工されていて、天窓（トップライト）の窓枠には防水テープが使用されています。
この防水シートや防水テープにも耐用年数があり、これが劣化すると家全体に雨漏りが発生してしまうことになります。

ガラス面のひび割れが原因

天窓（トップライト）は屋根の上に設置されているため、台風や強風などの影響を受けやすくなっています。
そのため飛来物によって天窓（トップライト）のガラスが割れる危険性も。もし、ガラスが割れたりひびが入っていると、そこから水が室内に侵入してしまいます。

水切り板金の劣化が原因

天窓（トップライト）には、水切り板金が設置されています。
水切り板金とは、屋根材の裏側に水が回らないようにするため設置されているのですが、金属製のため劣化により錆が発生します。それが原因で板金部分が破損することもあり、雨漏りの原因にもなります。

天窓（トップライト）からの雨漏り修理方法

もし天窓（トップライト）が原因で雨漏りしているようでしたら、以下の方法で修理やメンテナンスを行ってください。

コーキングの打ち直し

コーキングの劣化によって、ヒビや剥がれがある場合は新たにコーキングを打ち直しを行います。もしゴムパッキンも劣化しているようなら新しいものに交換します。
ただ、コーキングを新しくしただけでは雨漏りが確実に止まるとは限りません。他の部分で損傷や原因となりうる箇所があれば、適切に修理を行ってください。

防水シート・防水テープを交換

屋根材の下に施工している防水シートは20年、防水テープは10年ほどで劣化すると言われています。もし防水シートや防水テープが劣化して防水機能が果たされていないと、建物の内部に雨水が入り込んでしまい雨漏りを引き起こします。
そのまま放置してしまうと、天井裏などにも雨水が回り込んでしまい天井から水が落ちてくることもあります。この場合、大掛かりな工事が必要になることもありますので、防水シートや防水テープは耐用年数を迎える前に新しく交換しましょう。

水切り板金の交換

水切り板金に問題がある場合は、補修や交換が必要です。
ただ、水切り板金の交換工事は足場組む必要があるので天窓（トップライト）を全て交換したほうがよいこともあります。
もし、水切り板金のほかにコーキングや防水シートなどの劣化や不具合がある場合は、同時に補修や交換が必要になりますので、状況を見てすべて交換か部分補修か判断することをおすすめします。

天窓（トップライト）の交換・撤去

天窓（トップライト）の耐用年数を迎える場合や部分補修の箇所が多い場合は、天窓（トップライト）ごとすべて交換するほがよいでしょう。
また、先ほどお伝えした通り天窓（トップライト）は屋根に穴をあけて設置していますので、雨漏りにリスクがありますので、思い切って今ある天窓（トップライト）を撤去するのも一つの手です。
その場合、穴が開いている天窓（トップライト）部分を塞ぎ、今の屋根材と同じもので施工します。もし、今の屋根材のデザインがなければ屋根の葺き替え工事のご検討されるほうがよい場合もあります。