雨漏りや地震に強い!立平葺きとは?
佐倉市のリエイトホーム広報担当です。この屋根のお役立ちコラムでは、屋根修理やリフォームなど屋根に関する情報をお届けします。
昔は瓦屋根が多かったですが、最近は金属屋根の需要が増えてきました。リエイトホームでも金属屋根修理のご依頼も多数いただいております。
金属屋根材の一つ、ガルバリウム鋼の金属屋根の立平葺きという施工方法ををご存じでしょうか。地震や雨漏りに強いと言われているのですが、その特徴について今回のコラムでは詳しくご紹介したいと思います。
目次
そもそも立平葺きとは?
立平葺きとは、上記写真のように板金を縦に葺いていく方法です。縦平葺きや縦葺きとも呼ばれることがあります。
立平葺きは、前もって屋根のサイズにあわせて板金工場で加工されたものを使用します。その為、板金を張る作業だけで済むので施工の時間が短くて済み、廃材もほぼでません。
ただ、複雑な形状をした屋根には不向きで、シンプルな形状の切妻屋根や大型屋根の倉庫や工場に適しています。
立平葺きのメリット
では、立平葺きのメリットをいくつかご紹介します。
緩勾配(かんこうばい)で施工が可能
立平葺きは、板金を屋根の天辺から垂直に施工しますので緩勾配で施工ができます。
緩勾配での施工は隙間がなくうまく雨水を排水できることから、雨漏りが発生しにくくなります。
工期が短い
先ほども少しお伝えしましたが、工場であらかじめ加工された板金を使用しますので施工が簡単です。
また、屋根の天辺から軒先に向けて施工するため、屋根材を一つ一つを葺いていくスレート屋根や瓦や屋根よりも工期が短くて済み、その分コストも抑えられます。
耐震性が高い
金属屋根は軽く耐震性に優れています。
軽い屋根材といえばスレート屋根のイメージですが、実際は瓦屋根の半分くらいの重さがあります。その点、金属屋根は瓦屋根の1/8~1/10でとても軽量です。
軽量なため、家への負担も少なく地震の際に屋根部分の重量が軽いので地震発生の際揺れを軽減できます。
屋根の軽量化についてはこちらの記事で詳しく書かれていますので、参考にしてみてください。
カバー工法で施工が可能
カバー工法での屋根修理は、今の屋根の上から新しい屋根をかぶせて施工する方法です。
屋根が二重になるため重量が増しますが、立平葺きは軽いガルバリウム鋼板で施工するので重量の負担を少なくできます。
メンテナス性が高い
棒にあたる建材の垂木(たるき)を用いて施工する瓦棒葺きとは違い、立平葺きではれそれを使用しません。
瓦棒の垂木は木製のため、雨水や湿気の影響で腐食する可能性があります。垂木を使用しない立平葺き工法は、金属のみ使用していますのでメンテナンス性に優れていると言えます。
立平葺きのデメリット
良いところだらけの施工方法ですが、いくつかデメリットもあります。
複雑な形状の屋根は不向き
先にお伝えした通り加工済みの一枚の板金を使用しますので、もし屋根の形状が複雑であると現場での加工が必要になり、その分コストもあがります。
施工できないというわけではないので、立平葺きをご検討の際は施工業者へご相談されたほうがよいと思います。
施工条件が限られている
既に加工された大きな板金を現場に持ち込みますので、広いスペースが必要になります。また、大型のトラックで搬入しますので、周辺の道路や積み下ろしなどの搬入環境がないと難しいといえます。
雨音が響きやすい
ガルバリウム鋼板は金属製のため、雨が降った際はどうしても雨音が響きやすくなります。
対策としては、遮音テープや防振材を貼るなどすると軽減できます。
まとめ
ある程度制限はあるものの、雨漏りや地震の心配がある方は「立平葺き」での施工をご検討されてはいかがでしょうか。
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