屋根の破風って？必要性とその役割について

2023.03.10

屋根の部位

佐倉市のリエイトホーム広報担当です。この屋根のお役立ちコラムでは、屋根修理やリフォームなど屋根に関する情報をお届けします。

屋根はそれぞれの部材に名称がついていますが、破風（はふ）もその一部です。建築用語なので一般の方は聞いたことがないくどの部分か知らない方が多いかと思います。
破風は屋根にとって大切な役割をになっていますので、知っておくことで雨漏りを未然に防ぐことができますし、屋根修理の際に工事業者から説明を受ける際にも役立ちます。
今回のコラムでは、破風の役割と劣化した時のメンテナンス方法までご紹介します。

1 破風とは何か
2 破風の役割
3 破風の劣化原因と症状別対処方法
- 3.1 破風の劣化原因
- 3.2 破風板の劣化症状別の対処方法
4 まとめ

破風とは何か

破風は、2面で構成された切妻屋根などの三角形の形が見える部分の妻側にあり、そこに取り付けられている板を破風板を呼びます。
破風板は垂木を隠すために設置されているもので、場所によっては縋破風、据破風、千鳥破風と呼び方が違い、また形の違いで起り破風、直破風、反破風、唐破風などの種類に分けられています。一口に破風と言いますが、奥が深い部材です。

屋根の破風板、鼻隠し、ケラバとは？それぞれの役割やメンテナンス方法

ちなみに垂木についてはこちらの記事で紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。

屋根を支える「垂木」！劣化する原因と修理方法を解説

屋根の各部分の名称

破風の役割

破風板は、「風を破る板」と書くことから文字通り雨風の侵入を防ぐ役割を担っています。
それらの役割について詳しく紹介していきます。

防水・防風

先程も少しお伝えしましたが、破風板は屋根の内部構造で土台である垂木を隠す役割があります。
そもそも屋根は上からの風には強く、横や下から吹き込む風に弱いといった特徴があります。
もし破風板がないと屋根内部の側面がむき出しになってしまいますので、屋根裏に雨風が浸入し雨漏りを引き起こしてしまいますので、破風板によってそれを防止しています。

防火

破風板は、火災の際の延焼を抑える役割があります。
火災が発生した場合、炎は下から上に上がります。あっという間に軒まで燃え上がりますので、もし破風板がないと屋根裏まで炎が周り燃え広がります。
といったことから、破風板は火災時の燃え広がりを防ぐ役割があるため、ガルバリウム鋼板など耐火性が高い素材を使用されることが多いです。

外観をよくする

破風板がないと屋根内部の構造部分が丸見えになってしまい、家全体の見た目が悪くなります。
破風板があることで、構造材を見えなくし見栄えがよくなります。

破風の劣化原因と症状別対処方法

破風板は他の屋根の部材同様に時間が経つにつれ劣化していきます。
普段あまり気にかけない部分ですので、知らないうちに劣化が進んでいたなんてこともあります。
劣化のサインを知っておくことで、雨漏りなどの被害を未然に防ぐことができます。

破風の劣化原因

雨や雪: 破風板が木材の場合、塗装によって保護されていますが、塗装が剥がれると雨や雪の水が破風板に吸収され気が腐ってボロボロになります。また、ガルバリウム鋼板などの金属製の破風板は錆びて劣化します。
破風板はが劣化すると内部に雨水が浸入し雨漏りの原因になります。
紫外線: 破風板は、太陽の紫外線を常に浴び続けていますので徐々に劣化していきます。
日当たりのよい南側の破風板は、特に損傷しやすく塗装が剥がれやすいので、塗装が剥がれてきたら塗り替えを。
強風: 破風板はその名の通り風を受け止める役割があるので、他の付帯部より風の影響を受けやすく劣化が進行しやすくなっています。劣化が進行すると、最悪の場合破風板が剥がれたり落下する危険もあります。
塩害: 浦安市、市川市、船橋市、千葉市、市原市など沿岸部は塩害を受けやすい地域は、海からの潮風で家や建物の劣化が進みやすくなっています。破風板が金属製の素材の場合は錆が進行しやすいので、定期的にメンテナンスが必要です。

塩害に強い屋根って？千葉でおすすめの塩害に強い屋根材とメンテナンス方法

破風板の劣化症状別の対処方法

もし以下のような症状があれば、修理やメンテナンスのサインです。

色褪せ: 破風板の色褪せてきたら塗装が剥がれてきているサインです。
すぐにトラブルが起こるわけでないですが、放っておくと塗膜が剥がれてしまい損傷が大きくなりますので、色褪せしてきたら塗り替えのサインです。
塗装の剥がれ: 塗装が剥がれてしまってもすぐに雨漏りするということはありませんが、塗装が切れている状態を放置すると破風板が腐食したり錆が発生します。色褪せと同様に塗り替えを行うことをお勧めします。
苔やカビ: 塗装が切れてくると破風板内部に水がしみ込み内部が湿った状態になりますので、苔やカビが繁殖することもあります。
その場合は高圧洗浄機で苔やカビの汚れを落としてから、塗装を行ってください。
ひび割れなどの破損: 破風板にヒビが入っている場合は、そこから雨水が浸入し腐食する可能性がありますので早めの補修を行ってください。
ひび割れの程度が小さい場合は部分補修で対応できますが、広範囲にわたっている場合は全面補修となります。
また、破風板に穴や欠けがある場合は損傷が大きいので破風板の全面交換となります。雨漏りにつながりかね

まとめ

破風板はどの部分にあってどんな役割があるのかお判りいただけましたでしょうか。
普段の生活で気にかけない部分だったかと思いますが、家を守る大切な役割がある部分の一つです。
千葉は風が強く沿岸部は塩害の被害がありますので、破風板は劣化しやすいと言えます。
もし塗装が切れていたり破風板に問題があるようでしたら早めの点検と補修を！

佐倉市のリエイトホームでは、屋根修理の他に付帯部の塗装や補修の実績も多数ございます。