屋根の下屋から雨漏りを防ぐためには?雨仕舞の重要性について解説
佐倉市のリエイトホーム広報担当です。この屋根のお役立ちコラムでは、屋根修理やリフォームなど屋根に関する情報をお届けします。
屋根の下屋という部分はどこにあるかご存じでしょうか?
一般的に「屋根」というと一番上の大屋根と呼ばれる部分をイメージされる方が多いかと思います。家の形状にもよりますが、大屋根以外に1階に屋根が付いていることがあります。その屋根の部分を「下屋(げや)」もしくは「差し掛け屋根」と言います。
この下屋は雨漏りの原因となりやすい部分の一つで、正しく施工し定期的にメンテナンスを行う必要があります。
今回のコラムでは、下屋から雨漏りする原因と対策方法についてご紹介していきます。
下屋の役割と特徴
下屋は家によって設置しいている場所は違います。というのも下屋を作る際はその下にスペースを確保したいといった場合に設置されるからです。
メリットやデメリットについては以下の通りです。
下屋のメリット
下屋を設けることで、例えば以下のようなスペースを設けることができます。
- 玄関ポーチ
- 縁側
- 物置
- 自転車置き場
- 洗濯物干し場
この上の部分に屋根があると直接雨にさらされないので便利に活用でき、夏場も太陽の日差しを防ぐことができるため快適に過ごすこともできます。
また、下屋を設置することで家の外観を個性的なデザインにすることができるといった点もあります。
下屋のデメリット
デメリットの一つは費用が掛かるということです。
下屋がある分、屋根の面積が大きくなり材料費や施工費もその分かかりますし、メンテナンス費用も必要になります。
また、下屋があることで外壁との取り合い部分が多くなり、そのつなぎ目部分の劣化により雨漏りを引き起こす可能性が高くなります。その理由にについては、下記で解説していきます。
下屋から雨漏りする原因
先程お伝えした通り、下屋は外壁と接している構造上取り合いができます。取り合いは、違う部材と部材同士をつなぎ合わせているため劣化が進みやすい箇所と言えます。
下屋は大屋根の構造とほぼ同様で、下地の野地板、防水シートのルーフィング、その上に屋根材が施工されています。ただ、大屋根は下地の骨組みに屋根材を被せている形になりますが、下屋は外壁部分に設置するため取り合い部分に雨仕舞の役割がある水切り板金が設置されていて、シーリング処理が施されています。2階から排出された雨水は、この取り合いの部分に流れて雨仕舞によって外に排出するようになっているのですが、それがうまく機能していなかったり劣化していると雨漏りを引き起こしてしまいます。
雨仕舞については以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
差しかけ屋根とは?メリットやデメリット、メンテナンス費用などを解説
下屋の雨漏り対策
下屋は必ず雨漏りする!というわけではありません。
正しい雨仕舞の施工とシーリングなど定期的なメンテナンスをしっかり行って入れば、雨漏りを回避することができます。
もし以下のような症状があれば適切に対策しましょう。
水切り板金の劣化
水切り板金は、取り合い部分に流れ込んだ雨水をスムーズに排水する役割があるので、この部分が劣化し錆や穴が開いてしまうと内部に水が浸入し雨漏りの原因となります。
水切り板金の素材にもよりますが、トタンの耐用年数は10年ほどで劣化してきます。板金が劣化している場合は、水切り板金を設置し直すなどの修繕が必要です。
外壁のひび割れ
下屋に問題がなくても、下屋が接合している外壁にひび割れがあるとそこから雨漏りを引き起こす可能性があります。
外壁は経年劣化や地震によってひび割れを起こします。軽度ならすぐに雨漏りするといったことはありませんが、放っておくとどんどん損傷が進み内部に雨水が浸入してしまい、やがて下屋の野地板や防水シートの劣化にも繋がりますので、雨漏りのリスクを高めると同時に大掛かりな工事が必要になってくる場合もあります。
外壁のひび割れ(クラック)の原因は?危険度や対処法をわかりやすく解説
シーリングの劣化
下屋の水切り板金と外壁の間にはシーリングが施工され、隙間から雨水が入らないように防水してくれています。このシーリングは10年ほどで劣化が進み、ひび割れや剥がれが起こります。そうなると隙間ができ雨水が浸入しててしまいます。
まとめ
下屋によって雨や日差しを防ぐことができ、スペースの有効活用できますので便利で快適に過ごすことができます。ただ、下屋は劣化が進みやすく雨漏りする可能性があります。そのリスクは軽減のために、定期的なメンテナンスや屋根修理をぜひ行ってください。
リエイトホームでは、下屋修理の実績ももちろんごさいます。
佐倉市にあるリエイトホームでは、屋根全体の修理や部分補修も対応可能です!
ぜひ一度ご相談ください!
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