雨漏りを防止するルーフィングの重要性について
お客様からのお問い合わせで
「トタン屋根が錆びて穴が開いているけど雨漏りしますか?」
「スレート屋根にヒビ入っているんですがすぐに雨漏りするものなのでしょうか?」
「瓦が割れてるので雨漏りの心配があるのですが・・・」
というご質問をいただくことがあります。
目に見えて損傷していますので早めの修理をおすすめしていますが、正直なところすぐには雨漏りしません。
というもの、屋根材の下には防水シートであるルーフィングが敷かれているからです。
隠れている部分ですので普段お客様が目にすることがありませんが、このルーフィングによって下地である野地板や建物内部に雨水の侵入を防止してくれていますので、非常に重要な役割があります。
今回のコラムでは、ルーフィングの重要性とその種類について解説します。
ルーフィングとは
ルーフィング(ルーフィングシート)とは、先ほどもお伝えしたとおり屋根材の下に敷く防水シートです。
別名、屋根下葺き材と呼ばれることもあります。その素材は、フェルトや不織布でできています。
隠れている部分だけに、劣化や破れに気づきにくい場所です。建物内部に雨水を入らないようにする最後の砦ですので、定期的な点検と補修が必要です。
ルーフィングの種類
ルーフィングにはいろいろな種類があり、その性能は大きくわけて「透湿系」と「非透湿系」の2種類があります。
その代表的な3つをご紹介します。
アスファルトルーフィング
多くの屋根で使用されているポピュラーななルーフィング材です。
その名の通り、道路でも使用されているアスファルトをフェルト状のシート紙に染み込ませて製造されています。アスファルトルーフィングの中で、「ゴムアスファルトルーフィング」という改質ゴムアスファルトが使われているものは、糊などを使用せずシート同士が引っ付く自己接着性と伸縮性があるので木造住宅に最適です。
透湿ルーフィング
透湿ルーフィングは、熱と圧力だけで結合させた不織布状のシートです。その特徴は、防水性・耐久性・透湿性に優れていますので優秀なルーフィングといえます。また、湿気を外に放出する性能がありますので、結露の発生を抑えることができることから野地板の腐敗や変形を防止してくれます。更に、熱にも強いのが特徴です。
遮熱ルーフィング
遮熱ルーフィングの最大の特徴は、高い遮熱効果です。
夏場は、その高い遮熱性能で部屋の温度を2~3度下げる効果があり、住まいの耐久性や省エネ効果が期待できます。また、 アスファルトルーフィングの150倍もの透湿効果がありますので、小屋裏の湿気を屋外に放出し凍結や腐食を防止してくれます。
まとめ
一般のお客様はあまりなじみがないルーフィングですが、実は家を雨漏りから守る重要な役割があります。
また、その種類についても知らない方が多いかと思いますので屋根修理の際は気に留められるとよいかと思います。
とはいえ、ルーフィングがあるから屋根が破損していても大丈夫!と思わず、損傷に気が付いたら早めの屋根修理を。ルーフィングまで劣化していたら大掛かりな工事が必要になることもありますので、被害が小さいうちに対策することが大切です。
リエイトホームでは、屋根修理や屋根のリフォームを得意としていますのでもし気になる点がありましたら、お気軽にご相談ください!