屋根のお役立ちコラム

のし瓦(熨斗瓦)とは?役割と屋根修理方法について

のし瓦(熨斗瓦)がある瓦屋根のイメージ

佐倉市のリエイトホーム広報担当です。この屋根のお役立ちコラムでは、屋根修理やリフォームなど屋根に関する情報をお届けします。

瓦屋根にはいろいろな種類の瓦が存在していてそれぞれ大切な役割があります。
そのうちの一つ「のし瓦(熨斗瓦)」の役割や屋根修理方法についてご紹介します。

のし瓦(熨斗瓦)とは?

のし瓦(熨斗瓦)はどこにあるのかというと、瓦屋根の天辺にある棟の部分にあります。
のし瓦(熨斗瓦)は和瓦の瓦屋根にしか使用されていないのですが、洋式瓦の粘土瓦とセメント瓦の屋根にはなく、近頃では和瓦でも熨斗積みをぜず棟瓦のみで施工することもあります。

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のし瓦(熨斗瓦)の役割

先程もお伝えした通り、のし瓦(熨斗瓦)は屋根の天辺にあるため雨風の影響を受けやすい場所にあります。そのため雨水が浸入して雨漏りを引き起こさないよう、のし瓦(熨斗瓦)を積んで防水しています。
また、のし瓦(熨斗瓦)を積み上げて高くすることでより防水効果が高まることもありますが、屋根の重厚感が増し格式高いものにしてくれます。

のし瓦(熨斗瓦)の施工方法

のし瓦(熨斗瓦)を直接見たことがある人は屋根専門業者でない限りあまりいないと思いますが、その形は短冊状になっています。
これは、元々1枚でできた瓦を割って2枚にしてそれを施工します。瓦は強度が強く割るのが大変と思われるかと思いますが、のし瓦(熨斗瓦)にはもともと割れ目の線が入っていますので簡単に割ることができます。ちなみに、よくテレビなどでやっている瓦割りパフォーマンスでは、実はこの割れやすいのし瓦(熨斗瓦)を使っています。
最初から割った状態ではなくわざわざ割って施工するの?と思われと思いますが、実は以下の理由があります。

同じ大きさにするため

瓦は焼き上げて製造されているので、2枚に割ったときの施工時のサイズで全て完全に同じ大きさにできません。大きさにばらつきがあると隙間ができてしまうことから、雨水が浸入してしてしまったり棟部分が崩れ落ちる可能性もあります。ですので、施工の際に職人の感覚でサイズがぴったりと合うように割って調整しています。

製造上の問題

瓦のサイズが小さいと生産効率が落ちてしまうのですが、1枚だと2枚分の瓦を一度に焼くことができますので量産することができるため、割った状態ではなく1枚の瓦になっています。

のし瓦(熨斗瓦)の劣化症状

冒頭でお伝えしましたが、のし瓦(熨斗瓦)を積み上げることによって棟部分に重厚感が増し見た目もよくなります。ただ、その分重量が増えるため、屋根の強度が低下してしまうといったリスクもあります。
もし以下のような症状があれば要注意です。

瓦のズレ

のし瓦(熨斗瓦)は屋根の頂点部分にあることから、風の影響を受けやすく台風などの強風によってズレてしまうこともあります。また、もともと瓦屋根自体が重さがあるので地震の際は揺れが大きくなり、その振動によってズレてしまうことも。その他、棟瓦は銅線で固定しているので、それが切れてしまうと崩れてしまう場合もあります。

瓦にヒビや割れがある

台風や強い風が吹いたときに物が飛んできて、その衝撃で瓦にひびが入ったり割れてしまうことがあります。それを放っておくと、その隙間から雨水が浸入してしまい雨漏りを引き起こしてしまいます。

漆喰が剥がれている

のし瓦(熨斗瓦)は、葺土で葺いて漆喰でその表面をカバーしています。漆喰にも耐用年数がありますので時間が経つごとに劣化が進んできます。このような状態になると、漆喰が剥がれてきて上の棟部分がズレてきたり、崩れ落ちることもあります。
瓦や野の漆喰のメンテナンスについては、以下の記事で紹介していますのであわせてご覧ください。

屋根の「漆喰」とは?役割やメンテナンス方法

のし瓦(熨斗瓦)の屋根修理方法

のし瓦(熨斗瓦)に上記のような症状があれば、適切に屋根修理や補修を行いましょう。

棟取り直し工事

棟取り直しとは、棟瓦のズレを補修する工事です。部分的に直せない場合は、元ある棟瓦を一旦取り外してからズレがないように積み直します。もし、のし瓦(熨斗瓦)の他に冠瓦や棟瓦に割れなどの損傷などの問題がある場合は瓦の差し替えを行うことがあります。
こちらに千葉市中央区で行った棟瓦積みの施工実績がありますので、参考にしてみてください。

屋根修理・雨漏り修理は佐倉市のリエイトホームへご相談ください!

漆喰補修工事

先ほどお伝えした通り、のし瓦(熨斗瓦)には漆喰が施工されていますが、劣化がある場合は補修工事を行います。漆喰の耐用年数は、約10年と言われていますので定期的に補修のメンテナンスが必要です。その方法は、既存の漆喰を剥がし新しい漆喰を詰め直します。劣化した漆喰の上から漆喰を塗り直す方法もありますが、この場合短期間でまた剥がれてしまう可能性がありますので、詰め直しをおすすめします。

なお、のし瓦(熨斗瓦)や漆喰以外の防水シートなどの下地に問題があったり瓦屋根全体が老朽化している場合は、葺き替え工事または葺き直し工事をご検討ください。

まとめ

瓦屋根には様々な種類の瓦が存在しますが、なかなか詳しい部分までご存じない方も多いと思います。
今回のコラムでご紹介した「のし瓦(熨斗瓦)」は、屋根に重厚感を与えるだけではなく防水機能といった役割もあります。それぞれの瓦の種類で特徴や劣化のポイントが違いがあり、それを少しでも知って雨漏り対策などに役立てましょう。

しばらく瓦のメンテナンスをしていない方は、ぜひ一度佐倉市のリエイトホームへご相談ください!
屋根修理を得意としていますので、劣化症状ごとに最適な工事を行います。

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