瓦屋根から金属屋根への葺き替え工事をご検討の方へ~金属屋根の種類をご紹介~
一昔前は瓦屋根が多く採用されていました。日本瓦の耐用年数は50年〜80年とも言われ非常に高寿命ですので、今も瓦屋根の住宅はよく目にします。ただ、瓦屋根の重量は非常に重く耐震性が劣ることから屋根の軽量化の面で他の屋根材にしたいとお考えの方もいらっしゃるかと思います。その際は、屋根材の内部にあるルーフィングと呼ばれる下地が20年〜30年を目安に劣化をしますので、その段階で屋根のリフォームをご検討されてはいかがでしょうか。
今回のコラムでは、瓦屋根から金属屋根に葺き替え工事をお考えの方に向けて、金属屋根の種類についてご沿紹介したいと思います。
目次
金属屋根の種類について
瓦屋根から金属屋根へ葺き替え工事をご検討された際、どんな屋根材があってどれを選べばよいか悩まれるかと思います。
それぞれ特徴やメリットデメリットがありますので、代表的な金属屋根の種類について簡単にご紹介します。
ガルバリウム鋼板
現在、金属屋根で人気が高いのがこのガルバリウム鋼板の屋根材です。ガルバリウム鋼板は、鉄の板に亜鉛とアルミニュウムの合金でメッキ加工していて、金属屋根の中でも比較的錆びにくく耐食性に優れており、その耐用年数は25~35年ほどと言われていて長持ちするのが特徴です。その上、非常に軽量で熱反射性もあるなど、たくさんのメリットがあります。
屋根の葺き替え工事の他にカバー工法での屋根修理の際にも、多く採用されています。
こちらの記事に詳しくメリットデメリットを紹介していますので、参考にしてみてください。
トタン
貴族屋根と言えば一昔前はトタンが主流でした。鉄の板に亜鉛でメッキ加工をしていて、安価でとても軽いのが特徴ですが、耐用年数が10~20年ほどで定期的に屋根塗装を行ったとしても寿命が短いのがデメリットです。また、錆びやすく熱を通しやすい、遮音性が劣るといった多くのデメリットがあることから、現在の住宅では採用されることが少なくなっています。
ステンレス
ステンレスは、キッチンなどの水回りによく使用されていることから水に強く錆びにくいイメージを持たれている方は多いと思います。ステンレスの素材は、鉄にクロム・ニッケルなどを含む合金なので、高耐久で錆に強い耐食性を兼ね備えています。その耐用年数は30~50年とも言われ高寿命です。よいところだらけのステンレス屋根ですが、他の金属屋根材と比較すると価格が高いのが難点で、一般的なお宅に採用されることはあまりありません。
チタン
チタン素材の屋根材の特徴は軽量な上、耐久性にも優れているいった点です。耐用年数は50年以上といわれていて他の屋根材に比べると非常に長持ちします。ただ、チタンの加工には高い技術が必要で難しいことと、ステンレス同様に価格が高いことから一般的な家の屋根に採用されることはほぼありません。
銅板
トタンと同じく金属屋根として昔から採用されているのが銅板です。複雑な形状の屋根に加工ができたり、様々なデザインにすることができますので、神社仏閣など伝統的な建築物に多く採用されています。ただ、銅板は錆が発生すると青緑色に変色しますので本来の美しさを損なってしまうことがあります。また、施工できる業者も少なく価格も高いことから、現在は一般の住宅の銅板屋根が耐用年数を迎えて葺き替え工事を行う際は、ガルバリウム鋼板が採用されています。
金属屋根のメリットとデメリット
それでは、金属屋根にするメリットとデメリットはどのようなものがあるのかご紹介します。
メリット①:軽量
瓦屋根と比較すると、貴族屋根の場合種類にもよりますが約1/10程度の重さしかありません。屋根が軽くなると地震が起こった際揺れが軽減されますので、耐震性をアップすることができます。
屋根の軽量化は行政や各自治体などから推進されています。軽量化によって様々なメリットがあります。
こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ併せてお読みください。
メリット②:加工が容易
瓦屋根の場合は既に整形されていますので簡単に加工ができませんが、金属の場合は加工が容易にできます。そのため、現場での作業が行えることから、複雑な形状の部分や隙間など瓦屋根ではできない部分の成型や屋根の形によって合わせることが可能です。
メリット③:防水性が高い
金属屋根の場合、つなぎ目が少なく雨水が浸入しにくく防水性が高いと言えます。
そういったことから雨漏りのリスクが低いといった点もメリットの一つです。
メリット④:メンテナンスが楽
金属屋根材は錆びやすいのでメンテナンス頻度が多いといったイメージでしたが、最近は厚みも増し表面の塗装も強固な塗料になっていることから、経年劣化が起きにくくなりメンテナンスもあまりする必要がなくなってきています。ただし、環境やお住まいの状況によっては変わってきますので、注意が必要です。
続いて、デメリットもご紹介します。
デメリット①:防音性や断熱性に劣る
金属の屋根材は、薄いため雨や雹などが降った場合は音が室内に響くなどといったこともあります。また、金属なので熱が伝わりやすく、夏場は室温が上昇し暑くなることも。その場合は、屋根裏に断熱対策をすることで遮音性や断熱性を高めることができます。
デメリット①:衝撃に弱い
耐久性に優れていますが、外部からの衝撃に弱く凹みやすいのが難点です。また衝撃物などによって屋根材が凹んだ場合、元に戻すことは実質不可能と言えます。断熱材によって衝撃を和らげてくれますので、断熱材一体型のものをお選びになるとよいかと思います。
デメリット①: 錆びやすい
特にガルバリウム鋼板は錆びにくく高耐久と言われていますが、やはり金属製ですので錆びてしまうこともあります。
もし、強風で飛来物が屋根に当たってメッキが剥がれたり傷がついたりするとそこから錆が発生してしまうといったこともあります。錆を放っておくとそこから雨漏りが発生することがありますので、定期的なメンテナンスによって未然に防止しましょう。
まとめ
瓦屋根は丈夫で長持ちといったメリットもありますが非常に重たいですので、金属屋根にすることによって耐震性が強化することができます。
佐倉市のリエイトホームでは、軽量な屋根材のご提案と工事が可能です。
建物の耐震リフォームの補助金が使える場合がありますので、金属屋根の種類やメリットとデメリットをよく知って頂きご検討されてはいかがでしょうか。
その際はぜひリエイトホームへご相談ください!
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