屋根のお役立ちコラム

屋根の「土葺き」とは?雨漏りする原因と屋根修理方法について

瓦屋根葺き替え工事のイメージ

「土葺き」という工法をご存じでしょうか?
屋根に瓦を葺いていく方法はいくつかありますが、この土葺きというのは昔ながらの工法で最近では屋根が重くなり地震に弱くなるという点から最近では採用されなくなってきました。
そもそも、現在は新築物件で瓦屋根にされる方は少なくなってきていていますが、戸建て住宅の50%が瓦屋根の住宅が残っているというデータもあり、まだまだ瓦屋根の家が多いのが現状です。
もし土葺きの瓦屋根の場合、家を建ててから年月が経過していますので至る所で劣化が進行している可能性があり、雨漏りの心配もでてきます。

今回のコラムでは、土葺きの瓦屋根から雨漏りする原因とその修理方法についてご紹介していきます。

土葺き工法とは

「土葺き(どぶき・つちぶき)」は、野地板の上に床土(葺き土)という土を大量に敷き詰めその上から瓦を乗せて固定する方法です。
この方法は、昭和20年以前に建てられた木造住宅の場合はこの土葺き工法で屋根が作られていました。ただこの工法は、大量の土と重たい瓦によって屋根が非常に重くなることから地震の際に揺れが大きくなり、家に深刻なダメージが生じるため土葺き工法は採用されなくなってきました。更に、2022年1月には、既定のガイドラインに沿って屋根を固定しなければならなくなったため、新築では土葺き工法で屋根を施工することはありません。

土葺き瓦屋根の雨漏りが発生する原因

昭和20年以前に建てられた家ということは、78年以上の年月が経っていますので至る所で劣化が進んでいるはずです。瓦は高寿命で陶器瓦の場合は50~100年もつと言われていてメンテナンスフリーのイメージがありますが、屋根の下にある防水シートや野地板などの下地や漆喰部分などは、メンテナンスを行っていなければ既に耐用年数を迎えて劣化
し、もしかすると雨漏りが発生していることも考えられます。
現在も土葺きの瓦屋根の場合、以下のような症状があれば屋根修理をご検討ください。

瓦がズレている

床土(葺き土)は、年月が経過すると雨などの影響で湿気てきます。土が水を含んで流出してしまい、その上に乗っている瓦も土が動くことによってズレてきます。瓦がずれると間に隙間が生じますので、そこから更に水が入り込み下地にまで影響を及ぼすことから、それが原因で雨漏りになります。

屋根修理・雨漏り修理は佐倉市のリエイトホームへご相談ください!

瓦にひびが入っている

瓦はもともと丈夫で強くできてますが、台風や地震などで飛来物や衝撃いよりひび割れが起こることがあります。また古い瓦だと真冬の寒さで瓦が凍って割れてしまうことも。
瓦に割れやひびがあると、そこから雨水が入り込み床土(葺き土)から下地まで水が浸入してしまいますので、雨漏りの原因となります。

漆喰に亀裂や損傷がある

屋根の天辺の棟瓦など、瓦屋根には漆喰で隙間を埋め防水している部分があります。漆喰の10年~20年程度で寿命を迎えひび割れや崩れなどの劣化が進んできます。劣化したところから雨水が簡単に内部に入り込みますので、そこから雨漏りを引き起こします。

土葺き瓦屋根の屋根修理方法

土葺き屋根でもし定期的なメンテナンスを行っていたとしても、既に長年の歳月が経過していて劣化が進みもしかすると内部で雨漏りが発生している可能性もあります。
部分的な補修が難しい場合がありますので、以下のような屋根修理のご検討をおすすめします。

葺き替え工事

屋根材を全て新しくする工事です。
既存の古い瓦を撤去して、ルーフィングと呼ばれる防水シートや下地の野地板の交換や補修を行った後、新しい屋根材を施工します。
屋根丸ごと変える工事ですので、大規模でコストもかかりますが新築同様に屋根が蘇ります。地震が心配な地域にお住まいなら、葺き替え工事の際は軽量な金属屋根にすることで屋根の軽量化し耐震性をアップすることもできます。

葺き直し工事

既存の古い屋根を一旦取り外し、ルーフィングや野地板の交換や補修を行った後に元の瓦を葺き直す工事です。古い屋根材を廃棄しないので、工期が短くなり撤去費用も掛からないことから葺き替え工事よりもコストを抑えることができます。なお、葺き直し工事の場合は引っ掛け瓦桟葺き工法で施工と良いかと思います。

葺き直しは、既存の瓦を取り外したのち、防水シートや下地を交換・補修して元の瓦を敷きなおします。屋根材の撤去が必要ないので、葺き替え工事よりもコストがかかりません。なお、葺き直し工事の際は、土葺きではなく引っ掛け瓦桟葺き工法で行います。

漆喰の詰め直し工事

棟瓦などの漆喰部分が損傷し亀裂や崩れてきている場合、詰め直しや補修工事を行います。
先程もお伝えした通り、漆喰は10~20年経つと劣化が進んできますので定期的なメンテナンスが必要です。
瓦屋根の漆喰についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

瓦屋根の漆喰は定期的な補修を

まとめ

土葺きの瓦屋根の住宅はリスクが高いということをお判りいただけましたでしょうか。
ただ、お住まいの瓦屋根が土葺きなのかどうかなかなか判断が難しいと思います。屋根の上に上がって確認するのは非常に危険ですので、もしご心配やご不安なことがありましたら、リエイトホームまでお気軽にご相談ください!
点検から漆喰の補修、葺き替え工事まで対応しております。



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