ガルバリウム鋼板の種類を紹介！それぞれの特徴を解説

2023.03.24

屋根材

金属屋根材で人気のガルバリウム鋼板ですが、種類があるのをご存じでしょうか？
それぞれに特徴があり、屋根によって向き不向きもありますのでご紹介していきます。

1 ガルバリウム鋼板とは
2 ガルバリウム鋼板屋根の種類
3 ガルバリウム鋼板の屋根修理・メンテナンス
4 おすすめの商品
5 まとめ

ガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板はご存じの方も多いかと思いますが、金属製の屋根材で非常に高い耐久性があり多くの住宅に採用されています。
鉄の表面にアルミニウム55％、亜鉛43.4％、シリコン1.6％のメッキ加工されていて、もともとアメリカで開発されました。金属製でありながら、錆に強く軽量という特徴から、トタンに代わって人気の屋根材の一つになりました。
なお、ガルバリウム鋼板と組織や性質が同じの「ジンカリウム鋼板」というものもあります。
詳しくはこちらの記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。

屋根材の優等生「ジンカリウム鋼板」とは？その特徴をご紹介

ガルバリウム鋼板屋根の種類

それでは、ガルバリウム鋼板にはどのような種類があるのかを解説していきます。

横葺き

屋根全体に対して水平に横に葺く工法を「横葺き」といいます。これは昔から使用されている工法です。
複雑な屋根の形状でも施工が可能で、デザインが豊富で和風・洋風問わずマッチすることから多く流通しています。そして、断熱材一体型のものもありリフォームの際によく採用されています。また、断熱材なしのタイプでは石粒付きのものがありデザイン性を重視したい方におすすめです。
ただ、緩勾配の屋根だと雨水の排出がうまくできないことから、傾斜が2.5寸以上の屋根でないと施工ができません。

縦葺き

屋根全体に対して軒先に向かって垂直に縦に葺く工法です。縦葺きは、心木なし瓦棒葺きと心木あり瓦棒葺きの2種類がありますが、心木ありの場合は中の木材が経年劣化により腐食するため、最近では心木なしのものが採用されています。
屋根の天辺の棟から軒先まで1枚の板金で構成されているため、雨水が排出されやすく0.5寸以上3寸未満の緩勾配の屋根でも施工が可能です。
緩勾配の屋根だと屋根の面積が小さくなることから材料費を抑えられ、また施工が容易なので工事費用が安くなります。
ただ、横葺きのものと比べると、デザインのバリエーションが少ないため屋根の個性がだすことができません。

瓦調葺き

瓦の形状を下屋根材で、横葺きと同様に屋根に対して横に葺く工法です。
見た目が瓦の形をしていますので重厚感を演出できる上、瓦のように重たくないため耐震性が高いといった特徴があります。
ただ本物の瓦は塗装が不要ですが、このタイプの屋根材は塗装によるメンテナンスが必要ですのでコストパフォーマンスは低いと言えます。